半径3メートルで仕事をする & 最良の武器は手許にある
2009/01/08 00:34
コレまでの日記『「死ぬまで活きる」がモットーです』と『Si Vis Pacem, Para Bellum(和を求むるなら戦に備えよ)』で好きな言葉二つを紹介したので、今回は最後の一つ。
といっても、実際は
・半径3メートルで仕事をする
・最良の武器は手許にある
の二つなのですが、ボク自身は同義と捉えているので一つと数えます。
前者の「半径3メートルで仕事をする」は宮崎駿さんの哲学で、プロフェッショナル 仕事の流儀 宮崎駿のすべてでも紹介されていて有名です。後者の「最良の武器は手許にある」は、たしかイスラエルのことわざだったと思います。
で、これらには二通りの受け取り方があると思います。
一つ目は、単純に「手近な物やアイディアで済ます」というもの。
二つ目は一つ目の延長で、「手近な物やアイディアで済ませられるように、良い物を半径3メートル以内に取り込んでおく。」
一つ目は単純に見えますが、なかなか実行が難しいと思います。ボクにとってのデキる人というのは、限られた資源(人材・予算・時間・技術)を最大限に使って、最善の仕事をする人です。「完璧」ではなく、「限られた状況の中での最善」という所がポイントです。
こういう意味でのデキる人というのは限られた状況で最大限の力を発揮しますから、自然と「身近な物・アイディア」を上手に使います。そうでない人は、「時間が無い。これが無いと出来ない。もっと優秀な人材が欲しい。」などと、半径3メートルに無いものをねだると思うのです。無い物をねだっても仕方ありません。配られたカードの中で最善を尽くすしか無いワケです。
二つ目の「手近な物やアイディアで済ませられるように、良い物を半径3メートル以内に取り込んでおく。」は、一つ目の考え方をサポートする物です。宮崎さんは感性が磨かれていて、スタッフの娘や近所の風景からイメージを膨らませるそうな。普段は見過ごしてしまう些細な所に、意外な発想が転がっていると思うのです。
また「良い物を半径3メートル以内に取り込んでおく。」に関して言えば、仕事や勝負が始まる以前の話です。宮崎さんは仕事場まで片道3時間を毎日歩いていた時期があるそうです。この過程で、目に入る些細な風景からイメージを膨らませて、頭の引き出しの中に取り入れていたんではないかと。また、『ルパン三世 カリオストロの城』で作画監督を務めた大塚さんはジープが大好きで、普段から世界中を飛び回ってジープについて調べているそうです。で、その知識が、映画の冒頭で車のボンネットが破壊される場面に活かされたとか。
というわけで、デキる人というのは限られた状況(半径3メートル)の中で最善の仕事をする。また、そのために普段から感性を磨いて、良い物を半径3メートルに取り入れる努力を怠らない。というのがボクなりの考えです。
「弘法筆を選ばず」というと、弘法は書道が上手いからどんな筆でも上手に書けたんだ、と思う人が多いです。が、実際の所、普段から筆の選別や手入れを怠らなかった為に、どれで書いても上手だったんだと思うワケなのです。
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